あれ?なんか今日調子悪い??
そんな日に限って、天気は雨や曇り、ニュースを見れば「台風(低気圧)が発生」したと報じられている。。
こんな経験をされている方は多いかもしれません。
酷くなると、朝、目が覚めた時点で「あ、今日はダメな日だ」「台風どこかで発生した?」と気づきます(私がこの状態です)
この不調は、気象病(天気痛)と言われています。
本記事では気象病の原因と対策を説明いたします。
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そもそも気象病とは?
「曇りの日は朝から身体がだるい」「雨の日は頭痛がする」「台風が近づくと胃の調子が悪くなる」
…これら気候や天気、気圧の変化が影響して発生する不調は「気象病」と呼ばれています。(天気痛と呼ばれる場合もあります)
症状は多岐にわたり、代表的なものを上げると
- めまい
- 頭痛
- 倦怠感、疲労感
- 吐き気
- 首や肩の凝り
- 関節痛
- 古傷の痛み(手術跡の痛みなど)
- メンタル不調(うつ、気持ちの落ち込み)
- 喘息発作
- 狭心症の症状
等があげられます。
これらの症状は特に、気候・気圧の変化が激しい時期に発生しやすいと言われています。(特に台風や爆弾低気圧が発生した時)
気象病の原因
気象病は、主に「内耳の血流悪化に伴う自律神経が乱れること」が原因と言われています。
不調となるまでの詳細な流れは以下の通りです。
①台風や低気圧の発生などの外的要因により、急激な気圧変化が発生
②気圧変化に対応するため人間の耳の内側:内耳が反応する
※内耳には気圧変化を感じとるセンサーの役割があるといわれています。(飛行機に乗った時、耳が少しおかしくなるのは内耳が反応しているためです)
③内耳が対応しきれず、耳周りの血流が悪化
④調整するため、自律神経2種類(交感神経、副交感神経)のうち、交感神経が活性化
⑤交感神経がオーバーヒートする(=通常の活動範囲内で対応しきれず)
⑥自律神経は本来、交感神経と副交感神経がバランスをとることで成り立っていますが、交感神経の暴走により、副交感神経の働きが弱まる
⑦結果的に、自律神経のバランスが崩れ、乱れる
⑧自律神経が乱れると、睡眠の質も低下し、しっかり休養をとれず、心身ともに様々な症状が出てくる
誰でもできる対策【5選】
対策の考え方はシンプルです。
「内耳が血流悪化し、自律神経が乱れたこと」が原因なのであれば、その逆をすればいいのです。
よって気象病の対策「内耳の血流を改善し、自律神経を整える」ことです。
いきなり根本的に治療できればベストですが、
ある程度時間はかかるものです。
おすすめは根本解決のための対策を取りつつ、
並行して症状が出た時の影響をおさえる、和らげるといった対処療法をしていくことです。
誰でも、お金をかけず、すぐに取り掛かれる対策をご紹介します。
根本治療(症状をなくすための対策)
運動をする
血流を上げるために全身運動をしましょう。
緩めのジョギングや、逆に激しい運動を短時間で効率的に行うhiitトレーニングもおすすめです。
しっかり入浴する
副交感神経を優位にさせるように入浴をしましょう。
<入浴時のポイント>
①お湯の温度は39-40度(ぬるめの湯)
②入浴時間は15-20分程度
耳の体操をする
耳周辺のリンパ液の流れを改善するため、耳のマッサージをしましょう。
天気痛外来医師の佐藤先生が考案した「くるくる耳マッサージ」がおすすめです。
※ウェザーニュース:心身の不調が出やすい梅雨は「くるくる耳マッサージ」で体調回復より
対処療法(症状の影響をおさえる、やわらげる)
頭痛アプリを活用する
事前に症状が出る時期を把握することができれば、休みを取る、重い仕事は入れないなど備えることができます。
そんな方に気象予報士が開発した対策アプリが「頭痛―る」です。
日々変化する気圧をグラフ化してくれたり、
頭痛のきっかけになりやすい低気圧をグラフやアラートで知らせてくれます。
詳細はこちらの公式サイトをご覧ください。
薬を活用する
症状を和らげるという目的で有効なのは薬です。
血流を改善する効果のある「めまい薬」や、内耳のリンパ液の流れをよくする「漢方薬」があります。
漢方薬では体内の水分代謝異常を調整する「五苓散」が特におすすめです。
是非かかりつけの医師や薬剤師と相談してみてください。
まとめ
気象病の症状は辛いですが、血流・自律神経を改善させる対策をとることで、改善できます。
皆さんで乗り越えていきましょう。